2style.net
------------------------------
   white * white
------------------------------


ふと足を止めた。


僅かの人が行き交う往来。いきなり足を止めた自分を不思議そうに見て行く人々。
そんなものは全然気にならなかった。


目を惹くのは目の前に建つ小さな店のショーウィンドウ。


胸を張って誇らしげに立つマネキン達はその立ち姿に相応しく、美しく着飾られていた。
赤、青、黄色。
花のように形容できるその光景。中でも一際目を惹くのは美しい美しい白の花。


女ならば一度は憧れた。


白い、それこそ純白と呼ぶにふさわしい布地にちらちらと光るものが見える。ビーズ、だろうか?
シルバーに輝く糸や薄い桃色の糸が繊細で美しい模様を作り出している。
ちらちらと輝くビーズの中にふと違う輝きを見つけることが出来た。

あまりの美しさにゆっくり歩み寄り、ショーウィンドウのガラスにそっと手を触れた。


着てみたいと、そう思った。



カツン、と足の止まる音がした。
音の主は自分と同じようにこの白い花に目を、心を奪われた女性。
指には小さなダイヤの指輪。ふと視線を己の指に向ければ同じ指輪が存在を誇示していた。


この美しい白い花を送ってくれる、愛すべき人を自分は知っている。


それは隣に佇む女性も同じなのだろう。
今この女性と自分は同じ幸せを噛み締めている。
そう思うと、この幸せを与えてくれた蒼い髪の青年が急に恋しくなった。

随分長く居座ってしまったショーウィンドウの前から一歩踏み出し、また雑踏の中へと入ってゆく。
……愛しい愛しい未来の旦那様の所へ行くために。


背後で小さく携帯の鳴る音。
そちらを振り向けば先程の女性がとろけるような顔をして携帯ごしの誰かと話していた。
きっとあの女性も携帯ごしで話す愛しき者の元へ帰るのだろう…。



急ぐ心は歩く足をも段々と急がせる。
愛しい恋しいと叫ぶ心は今まさにはちきれんばかりで。



―――純白のウェディングドレスを着るのは2週間後に迫っていた。





あの美しい白い花を着る人へ。

貴女にもこの幸福が届きますように…。




 おわり。



-------------------------------------------------------------------

えーと、前々からテーマみたいなネタみたいな感じで考えてた「ウェディングドレスに憧れる師叔」でした*
いきなり浮かんできたと言うか書きたくなったので…。

判ってると思いますが、これパラレルで女の子師叔です。
結婚式が間近に近づいて気持ちが高揚してるのです。
因みに望が着るドレスはもう用意されてるのでショーウィンドウに飾られた花(=ドレス)は望は着ません。
望が着るドレスは楊ゼンがオーダーメイドしたらしいです。(笑)
しかもデザインも楊ゼンがしたと言う噂です*


と、ここまで一気にコピーペーストさせて頂きました。
元は昨夜眠気と戦いつつ書いた携帯メル小説です。忘れないようにと頑張って親指動かしてました;
なので今回は最後に絵文字が。。。 少々の拘りがあったので頑張って作りました*(笑)

今回漸く、念願のパラレル&女の子望&幸せ風味が書けたので凄く満足ですv
やはりパラレルは楽しいですね〜*(悦v)



2003.1.28.