chichi, haruna's diary
2012/1-2012/6

6
2012/0601

5月末には、6日間帰省した。
友人の結婚パーティーと、THE PINBALLS, J.P NAYUTAのダブルリリースパーティー。
パーティーって響きがだいすき。パーティーにもいろいろあるけど

会いたいひとに会って、お酒も飲んで、塩辛いものもたくさん食べた。
結婚式場と最後の打ち合わせをして、式は半月後。
おもっていることと、進んでいくことが、きちんとくっつかなくて不安だ
アナスイでタトゥーシールを買ってお守り代わり。
わたしの好きなひとは足首に模様が彫ってあり、
そこをさわるといつでもしんとつめたいので、死んでいるんだなとおもう。
そこだけ死んでいるなとおもう。かなしくも、うれしくも、うらやましくもない。

かつとくんと昔、猫のいるラブホテルに行ったことを思い出した。
湘南あたりだったとおもう。海の日か、その前日で、
なんだかすごく盛り上がってたのしかった。
海へ行って、そのあとファミリーレストランへ行った。
あれからまた、いろいろなひとと知り合った。
いろいろなひとと知り合って、いろいろなひとがどこかへ行ってしまった。
足首に模様のあるひとも、そのうちどこかへ行ってしまうんだなとおもうと、
心はしんとつめたくなる。

5
2012/0515

結婚式に流す予定の音楽を編集している。
JETを聞いている、JETも、もう解散してしまうのだっけ。
もうしてしまったのだっけ?

なぜだろう。みんなどこかへ行ってしまう。
あんなにハローと言ったのに。
さびしいです。わたしはできる限りここにいます。
ハロー。

2012/0515

休みの日はあたまが痛くならない。
次の転勤先がきまった、アルバイトをやめる予定も立った。
月末には友人の結婚パーティーがあって、
すきなバンドのイベントもあって、だから新幹線にのる。
地元へかえる。
だから。
あいたいなと言ったらおれもだよというし、
いつ会える?と聞けばいつでも会えるよというし、
でも、好きとかきらいとかは、なし。

もっと、
手をつないだり、キスをしたりが
すきだと言うことの確認だったなあ。
いちばんに。いちばんに、好き同士なんだっていうことの。
だんだんすき間が大きくなって、
手をつないでも、抱き合っても、
たとえば好きだよと言ったとしても。
(そうではなくなってしまった。一番同士なんて、
どこにもなくなってしまった。)
どこへも行けない場所もあるもんだなあと、おもうしかないし。
欲しいもの、の、その先を考え出してしまうし。

結婚は愛情の墓場だよって言ったの誰なんだろう。
それって、悪い意味だけじゃないんだとおもう。
お墓でも一緒にいたくって、わざわざ結婚したんだもの。
愛情も、おんなじ場所に埋葬してあげられるなら、
突き当たりだって、悪くないかもしれない。

2012/0507

五月。
連休の真ん中には、結婚式の準備がてら帰省した。
新幹線、あいかわらずの青いシート、富士山。
司会者とのうちあわせ、
「それではお二人の幼少期からのプロフィールを。」

格別不幸なことがなかったからといって、
それをしあわせと呼べるだろうか。
愛に裏打ちされた自信はすこやかなものだ。
それを目の前にして、悲しくなってしまうのはなさけない。
でもだからといって、いまさら手に入れられるものではないのだ。

いたるところでハナミズキが開いている。
空を向いて開く花だ。光をとおさない分厚い白。
とても好きな花のひとつだけど、
ことしは、赤いものが目立って咲いていた。

4
2012/0423

なんだかずうっと体調がすぐれない。こんなに天気が良い日が続いているのに。
天気といえば、電話ごしの、向こうとこちらの天気があまりにも違うことに驚く。
あたりまえのことなのに、いまだにいちいち驚いてしまう。
ここは、あちらとはすこし離れている。
わたしの知るひとたちがたくさんいるところ。

あいたいな、と言えば、おれもだよと返してくれる。
それだけで満足できる女に、いつの間になったのだろう。
それが悪いことじゃないと思うような、愚鈍な女に。
欲しいものは手に入れてきたし、これからもそうするつもり。
そう思ってきたのにな。

相変わらずなんだね、と、言われればうれしい。
相変わらずじゃないんだよ。
歳をとるのはこわくなかった。終わりだって早くくればいいと思ってた。

鶏肉と野菜が煮えている。だしの匂い。
もうすぐ夫がかえってくる。
頭がいたくて、からだが思い。胸のしこりもうずいている。
どうしてこんな気持ちになるんだろう。

2012/0414

先週は結婚式の打ち合わせついでに実家へかえった。
東京。東京のほうがずっと落ち着く。

昨日のよるは久しぶりにばらばらになって、
夜は朝とどろどろに溶けて昨日が遠かった。
まだこんなところへ来ても、こんな気持ちにならなきゃならないのか。
泣いたり笑ったり叫んだりして、
手足をしばってもらってお布団にいれてもらった。
夫はほんとうにすばらしいひとだとおもう。
とっても適切な、手足のしばりかたをするから。

どこへも行けないのではなくて、もうずっとここにいたいのかもしれないし、
どこかへ行きたいのではなくて、あるべき場所へ帰りたいだけかもしれない。

きょうはアルバイトだった。
洋服や鞄を売った。
休み時間に、ドーナツ屋さんへ行って、
ドーナツを1000円ぶん買った。
「きょう限定で、1000円以上で、マグカップを差し上げています。」

マグカップにはくまの絵が描いてある。
やすらかなこと。
昨日はだめでも、今日がだめでも、明日がだめでも。
そう思える瞬間が、ごくたまにでも、こうしてあるということ。

3
2012/0329

快晴。
散歩がてら家から遠いほうのショッピング・センターへ行く。
日焼け止めとエナメルリムーバーを買った。

きのう、ひさしぶりにひとりでライブをみにいった。
ライブは好きで、ときどき見に行くけど、だいたい誰かと一緒に行く。
ひとりで出かけることのいいところは、
何でもすきにきめられるところだ。
好きなときに、立ち止まれるところ。

ライブハウスは、ちいさくて、若いかんじのするところだった。
一階ぶんしたにおりたところのバー・スペースは、でも、こぎれいで。
居心地わるく、ラム・コークを二杯もらった。
バンドはよかった。TheCokesというバンドで、三人ぐみ。

ずい分遠くまで来れたな、と思っていた。
でもちかごろは、もっと遠くまで行かなければいけないと思う。
そんなふうに感じるのはひさしぶりのことだ。
春はどうしても感傷的になってしまう。高校生のときの気持ちになってしまう。
(ここじゃない)と、思うことは、悪いことではない。
問題なのは、夫がいてさえ、ふとそう思うことだ。
夫は今まででいちばん、わたしを、遠くまで運んでくれたひとなのに。
どうして、ここじゃないだなんて思ってしまうんだろう。


2012/0313

車を置いて電車で帰る夫を駅までむかえにいく。
コンビニエンスストアーで好きなだけ甘いものを買って。
コーヒーと、煙草を持って、仕事鞄も持っていたら、
手をつなげないね。
「おまえ、さいきん、すこしうっとおしいな。」
と、言ったのは笑顔で、愛がこもっているのはわかるが、
これがあと半月経ったらどうだろう。
男のこたちと、連絡をとるのをやめて、まだ一月もたたない。
(すこし、うっとおしいな。)
わかっている。自分でしゃんとしなくてはならない。

2012/0310

地震と津波のあの日から、あしたでちょうど一年が経つ。
「忘れてはいけない」「忘れないでほしい」
忘れられるひとがいるというの?

四月に、釜石へ行った。
商店街はくりぬかれ、しんと静まったがれきの山、
ところどころに、赤いスプレーでかかれた「×」。
「もう、悲しくてねえ。
静かで、あれは、ひとのいくところじゃない。」

大槌。
見渡すかぎりに、平面になった土地。
鉄筋の骨組みだけになった建物、削り取られた斜面。
「ここらへん、友だちの家だった。
ここだっけな?ここらへん・・もうわかんねえな。」

七月には気仙沼へ寄った。
何度も映像で流された、大きな漁船が唐突に横たわり。
夏風に、鉄の腐る匂いがした。
川の向こう側はきれいに町がのこり、
こちら側は家の基礎さえながされ。
それぞれの対岸で、ひとびとはどんな気持ちでいただろう。
残されたひとびとは、それでも、そこで生きていかなければならない。

冬、父親が福島を訪ねることになった。
仕事の関係で、1週間ほどだといったが、
わたしは「行かないで」と言った。
「何を信じるかは、自分で決めなさい。
いろいろな報道がされて、そのなかには嘘も真実もあるよ。
何を信じていくのか見極めるために、沢山勉強しろ。
原発は確かに、すでにこの国の負債だけれど、
その恩恵を受けてきたのも事実なのだよ。
これからを考えて、福島から出来るだけ遠く離れるのも、
もちろん必要なことだ。だけど父は自分の残りの人生と、
今起こっていることを考えて、行くことを決めたんだ」

考えること。学ぶこと。
でもそれだけじゃもう間に合わないかもしれない。
敏感な人々の多くは、「感じること」にまかせて行動している。

あの日、世界はたしかに変わってしまって、
さまざまな種類の「ただしさ」が溢れかえるようになってしまった。
でもそれは、「あの日」、顕著になっただけであって、
もともとこの世界はそういう風にできていたのだ。
わたしたちは常に行動しなければならない。
自分の信じるやり方で、自分自身の、からだをつかって。

1
2012/0131

やって来て、去っていく。
得て、そのぶん、失う。
真理だ。
(真実ではないにしても。)

真理の名の下に、実体のないかなしみが、
かなしむべきでないかなしみが、
やって来る。(そして、そのぶん、何かが去っていく。)

何かが?
何が?

わたしがわたしを狂っていないと宣言できるのは、
知っているからだ。
わたしはいまだに混乱している。ということを、
知っているから。

2012/0123

京都mojo、大阪Funj twice。
姉がこちらへ来ていたので、二日連続でライブへ。
京都では清水寺と三十三間堂へも行った。
久しぶりに雨の降り続いた二日間で、
たくさん笑い、踊って、お酒をのんだ。

The Cokesというバンドを知った。
京都ではソコラノグループ、大阪ではThe PINBALLSが、
それぞれわたしたちを躍らせてくれた。
ステップは、わたしを高揚させるということを思い出した。

2012/0111

あけましておめでとうございます。

大晦日にはいつもより豪華な食事を、リビングで食べました。
夫とふたりでした。
天ぷらと蕎麦を買い、毛布を引っぱってテレビを見ました。
年が変わるちょうどその瞬間、わたしは夫の寝顔を見ていました。
それは、わたしを、
とてもほんとうとは思えないくらい幸福な気持ちにさせました。

元旦、わたしたちはちかくの神社へ行き、
お賽銭を奮発して、おみくじをひきました。
そしてそれを、神社の境内に結び付けて帰り、お餅を焼き食べました。

なにはともあれ、新しいことをたくさんしたいと思う。
いろいろな場所へゆき、健やかに歳をとってゆきたい。



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